美容業界に新たな仕組みを作るチャレンジ

業界の仕組みを変える新事業の構築を。
-非接触型次世代ヘアサロンシステムの導入

株式会社LOVE HAIR for men様の事例
福岡で最初の男性専門ヘアサロンとして、20年以上にわたり業界を牽引してきた株式会社LOVE HAIR for menは、現在福岡市内に5店舗を展開しています。男性のニーズに特化し、業界に新たな着想を持ち込むことで成長を続けてきました。

しかし、長く業界に根付く古い体質や非効率な慣習、そしてサロン側の感覚とお客様の感覚が大きく剥離した既存システムの不便さに、田中氏は強い危機感を抱いていました。そんな中発生したコロナ禍。来店頻度の低下など業績への影響が深刻化したことで一気に現実的な課題となりました。

このような状況を打開するため「美容業界のメーカーになる」という大きな挑戦をスタートさせました。

導入の背景と課題

・業界に長年根付く古い体質と非効率な慣習に対する強い危機感があった。
・コロナ禍により、非接触型店舗への緊急的な転換が必要となった。
・既存の予約システムなどでは顧客体験価値がよくないと感じていた。
・技術やノウハウの「属人化」が、事業拡大の大きな壁となっていた。
・セカンドキャリアの美容師などでも安定したサービスを提供できる仕組みが必要だった
・自社のノウハウをシステム化し「美容業界のメーカー」となるビジョンを持っていた

導入後の変化

• 自社のノウハウを外部提供する「美容業界のメーカーになる」というビジョンが明確化・共有された。
• 漠然としていたシステム構想が、実現可能な具体策へと落とし込まれた。
• システム導入により「属人化」が解消に向かい、安定したサービス提供が可能となった。
• サービス提供におけるスタッフとお客様の双方のストレスや煩わしさの排除を実現した。

経営者インタビュー:田中潤司様

Q:今回のシステム構築は、どのような課題感から至ったのでしょうか?「ざっくり運営」に未来は見えない。
既存システムではなく、自社開発に踏み切った理由

私自身、福岡で5店舗の男性専門ヘアサロンを長年運営する中で、美容業界の古い体質と、顧客視点から見て決して使いやすいとは言えない既存予約システムの非効率な慣習に、強い危機感を抱いていました。業界の感覚とお客様の感覚が大きく剥離したシステムを使い続ける限り、持続的な成長は見込めないと感じていました。

この長年の危機感は、コロナ禍によって一気に深刻化しました。お客様との接触が避けられない美容業界においてもクラスターが発生し、来店頻度の低下など業績への影響が極めて大きくなっていったのです。
この状況を打破するため、私たちは新事業として、事前予約制、原則待合室無し、1枠30分程度の施術を特徴とする非接触型店舗の立ち上げを決断。その実現には、非接触型次世代ヘアサロンシステムの開発が不可欠であり、このプロジェクトはコロナ禍の事業再構築補助金を利用することにしました。

さらに、事業を拡大する上での課題は「属人化」の解消でした。私たちは、技術やノウハウが特定の社員に依存する状態を解消し、セカンドキャリアの美容師などノウハウがない人でも安定したサービスを提供できる「人の手をなくしていく」仕組みができないかと感じていたのです。でも既存システムではこの根本課題は解決できないと判断し、「これはもう、自分のとこで作るしかない」と決断。自社のノウハウをシステム化し、それを外部の同業他社に提供する「美容業界のメーカーになっていく」という大きな夢を抱いたのが、このプロジェクトの本当の始まりです。

Q:漠然とした夢や願望を実現するために、どのようなステップで進めましたか?高額なIT投資が「コスト」で終わる漠然とした不安から、
夢が実現可能なプロジェクトへ

「メーカーになる」という夢や、「業界を変えたい」という願望はあっても、それを技術的にどう実現するのか、具体的な手段やロードマップが全く分からなかったんです。
漠然とした不安として、「高額なIT投資が、単なるコストで終わってしまうのではないか」という恐れも正直ありました。
そんな思いをエイドリームコンサルティングにぶつけたところ、私の「こんなことしたい」という願望に対し、例えるなら「課題解決の引き出し」を瞬時に開けるかのように、具体的な技術的な手段やロードマップを即座に提示してくれました。

まず、要件定義の一歩手前にある「そもそもウチには何を入れればいいのか」という、根本的な方向性を明確にしてもらえたのが大きかったです。
その後、エイドリームコンサルティングが「オーケストラの指揮者」として立ち回ってくださり、どの技術やベンダーが良いかを中立的な立場で選定してくれました。私はこの指揮者の指示のもと、迷うことなく事業再構築補助金を活用しつつ、独自のシステムの開発へと着手することができました。この段階で、「夢」が「実現可能なプロジェクト」へと変わったと実感しましたね。

Q:現場と制作側の「認識のズレ」は、どのように防ぎ、解消することができましたか?「忖度なし」の指摘で無駄を排除。
中立的な判断で得られた「騙されない」安心感

システム開発では、私たちの「やりたいこと」が正確に伝わらず、期待と異なるものが出来上がってしまう懸念が、発注側には常にあるかと思います。
しかし、今回のプロジェクトでは、初期の設計段階で森下氏が現場の意図を完璧に汲み取って、制作サイドときちっと擦り合わせをしてくれたため、この問題は起きませんでした。実際の打ち合わせは月に1回程度の頻度でしたが、全く問題ありませんでした。

特に安心できたのは、エイドリームコンサルティングの姿勢です。変な忖度や気遣いをせず、「おかしいところはおかしい」と無駄を指摘し、本当に必要なものだけを提案してくれました。
私たちはITに詳しくないので、ベンダーさんの言うことが全て正しく聞こえてしまうことがあります。エイドリームコンサルティングが現場と制作サイドの間に立ち、中立的な視点で「いるもの」「いらないもの」を判断して提案してくれることで、「何も知らない私でも、これで『騙されない』」という、大きな安心感がありました。
エイドリームコンサルティングがベンダーとの複雑な交渉や調整を現実的な視点でまとめてくれたおかげで、オーダーする側としては、大きな苦労や意見の衝突は特になかったと感じています。

Q:自社システムの構築は、どのような「未来への布石」となりましたか?IT投資を「コスト」から「未来の布石」へ。
AIを活用し、常に一歩先の成長を

今回構築したシステムは、お客様のスタイルパターンの自動提示と、QRコードによるオーダーシステムという、ソフトとハードの両面から統合された独自の仕組みです。
この独自のシステムが完成したことで、実利的な成果として「人の手をなくす」仕組みが確立し、最大の課題だった属人化を解消することができました。それと同時に、これは私たちの「次の柱」を確立する、未来への布石になったと確信しています。

現在、生産性の課題を抱える美容業界において、私たちが実現した「ノウハウをシステム化した仕組み」を同業他社に提供していくことこそが、弊社の理想的な成長モデルだと考えています。最終的には、美容業界の仕組みを変えるようなメーカーになっていきたいというのが、LOVE HAIRの目標です。
現在、私たちはAIアシスタントを絡ませた新しいシステムの開発を含む、複数のプロジェクトをエイドリームコンサルティングと共に進行させています。AI活用を進める中で、技術の進歩の速さという新たな課題も生まれていますが、エイドリームのサポートのもと、常に一歩先の成長を目指していきます。

■ 会社情報

株式会社LOVE HAIR for men
インタビュー:代表取締役 田中潤司氏
設立:2015年
所在地:福岡市を中心に5店舗展開(西区小戸・早良区原・博多区吉塚・南区平尾・中央区唐人町)
特長:福岡市内に5店舗男性専用ヘアサロンを経営
プロジェクト:非接触型次世代ヘアサロンシステムの導入
実施期間:スタートから1年6か月
体制:オーナー:田中社長、外注先システム開発会社
支援内容:
新事業、新店舗の運営に必要なシステム機能を、予約、AIカウンセリング、受付、店内スマートミラー、施術履歴、等に整理しシステム要件を作成
システム要件に基づき、RFP(提案依頼書)を編纂、上記を実現できる技術力を持ったITベンダの候補社を複数リストアップし、RFPに基づいた見積を依頼、提示価格や実現機能を評価の上、構築ベンダを選定
システム開発場面において、構築ベンダの成果物を品質確認し、場合によっては改善を指示、またプロジェクトの進捗管理、コスト管理などを実施
新店舗へのシステムの導入やスマートミラー導入の管理、現地でのテストの指揮、システム移行の管理
DX・ITコンサルティング

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エイドリームコンサルティングでは、契約してプロジェクトがスタートするまでは費用は一切発生いたしません。別のコンサルタントに依頼されている場合でもセカンドオピニオンとしてご相談いただけます。

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